ハンドブレーキは商用車設計において必須で、何十年にもわたって重要な安全機能としてその役割を果たしてきました。

今日もなお車両設計に欠くことのできないコンポーネントであり、主に車両を駐車位置に安全に固定するために使用されています。にもかかわらず、ハンドブレーキは、多くのドライバーに軽視されがちな安全措置で、それによって物的損傷、生命の危険、フリートのダウンタイムの増大など重大な影響をもたらす損害を招く可能性があります。したがって、ドライバーは、必ずハンド・ブレーキを使用して駐車位置に確実に車両を固定しなければなりません。これは安全のために身に付けるべき重要な習慣です。

意図せず車両が動いて重大な損害を招くことのないよう、運転席を離れるときは毎回必ずパーキング・ブレーキを作動させてください。 

 

ハンドブレーキの使用は駐車時のみに限りません。坂道で停車する場合、交差点で停止する場合にも非常に有用な安全装備です。

ハンドブレーキ・バルブ・テクノロジーに関するテクニカル・トレーニングをお考えなら、ぜひWABCO アカデミー をお役立てください。

WABCOハンドブレーキ・システムの適切な使用方法

WABCOは、交通安全を促進するため、ハンドブレーキの分野においてもたゆまぬ技術革新を重ねています。今日、WABCOの先進のハンドブレーキ・テクノロジーは世界中で多くの商用車に採用され、ドライバーおよびドライバーを取り巻く環境をサポートしています。

WABCOでは、車両を適切に操作するにはこのテクノロジーを適切に使用することがきわめて重要であるとの観点から、お客様に向けて定期的に自動車の安全に関連する情報を提供しています。さらに、エンドユーザーの安全をサポートするため、以下にハンドブレーキ・バルブの正しい使用方法についてのヒントをまとめました。

  • 駐車時または坂道発進時の際には、必ずハンドブレーキをロック位置にロックします。ハンドルを正しく駐車位置にロックしないと、車両のパーキング・ブレーキが意図せず解除されるおそれがあります。
  • ハンドブレーキ・バルブを完全なロック位置にして、適切にロックされたことを確認してください。途中まで引いても適切にロックされません。
  • 不適切な操作は過剰な摩耗や損傷につながり、時間の経過とともにハンドブレーキの性能も低下します。不適切な操作の例として、ハンドルを軸に沿って引き上げない、引き上げが不十分、ハンドル操作時に過剰な力を加えることなどが挙げられます。
  • ユーザーがロック機能に異常を感じた場合(動きが渋い、摩擦が大きくなった、遊びが大きくなったなど)、WABCOは、ハンドブレーキ・バルブを直ちに交換することを強く推奨しています。

安全意識の啓発における整備工場の重要性

商用車のハンドブレーキを適切かつ定期的に使用することの重要性の啓発においては、整備工場が重要な役割を果たします。WABCOは、定期的に最新情報を提供することで、世界中の整備工場および販売店の皆様がさらに専門技術を磨き、エンドユーザーに対しても車両の安全や操作に関する情報を定期的に提供できるようサポートいたします。
整備工場の皆様には以下を推奨しています。

  • 車両を整備する際には必ずハンドブレーキの状態も点検してください。これは安全にとって不可欠な要素であり、見落とすことがあってはなりません。
  • お客様にハンドブレーキの正しい操作を説明してください。それがドライバーによる誤操作の低減および安全性の向上につながります。
  • ご不明な点がある場合は、ハンドブレーキの取扱説明書をご参照いただくか、お近くのWABCO代理店に詳細をお問い合わせください。

さらなる安全推進を!